基礎知識3 ほうれい線の予防法

ほうれい線の対策というと、できてしまったほうれい線に対する改善策を、まず思い浮かべることと思います。確かに改善方法も大切ですが、その前にほうれい線を作らせない・悪化させないための予防法を取り入れ、実践していくことも、大切なほうれい線対策です。

ほうれい線の予防法1:紫外線対策を徹底する

肌トラブルを起こす外的要因としてあげられる紫外線は、ほうれい線を作る要因でもあります。強い紫外線は、バリア機能のある角質層をくぐり抜け、肌の土台である真皮層にまで届いてしまいます。すると、真皮層に張り巡らされている繊維が変異し壊れてしまうため、肌にたるみを引き起こしてしまうのです。たるみが起これば、ほうれい線も深くなる。そんな悪循環を起こさせないためにも、しっかりと紫外線ケアをおこなって予防していくことが重要です。 紫外線は他にも、シミやくすみ、乾燥、肌細胞の老化などを引き起こすとされています。つまり、紫外線対策はほうれい線を予防するだけではなく、肌を健康的で美しい状態に保つためにも必要なケア。できれば、夏だけではなく、1年を通じた紫外線ケアをしていくことを、おすすめします。

ほうれい線の予防法2:スキンケアを見直す

ほうれい線の原因には、肌の乾燥とたるみが挙げられています。この2つともに関係しているのが、水分不足を起こしているという点。つまり、原因となる乾燥とたるみを改善させるためには、肌細胞に不足してしまった水分と栄養分(美容成分)を補給してあげる必要があるのです。そのためにはまず、日頃おこなっているスキンケアを保湿重視に見直してみましょう。化粧水や美容液などは、ヒアルロン酸やコラーゲンといった保湿成分の浸透性が高いものや、ビタミンC誘導体を含むものを使用して水分を補給し、乳液やクリームで補給した水分を逃さないようふたをするのがベスト。また、血行をよくすることも予防につながるので、クリームを使ったリンパマッサージや、上を向いてゆっくり「あいうえお」の形を大きく作るなどの表情筋エクササイズもおすすめです。

ほうれい線の予防法3:健康的な生活を心がける

ほうれい線を予防するためには、何もスキンケアだけが重要なわけではありません。なぜなら、ほうれい線を作り出す大元の原因には、生活習慣の悪化も挙げられているからです。 私たちの肌をハリのある状態に保つには、成長ホルモンの働きが欠かせません。ところが、運動不足や喫煙・不眠などが続くと、成長ホルモンの分泌が低下して肌はハリを失いたるんでしまいます。 また、食生活の偏りや無理なダイエットでビタミンやミネラル、必須アミノ酸、必須脂肪酸などの栄養素が不足してしまうと、体内でコラーゲン繊維の生成ができなくなり、結果として真皮層が痩せ、表皮にたるみが起こるように。 これらのことからわかるように、ほうれい線の予防には、これまでの生活習慣を見直して、健康的な生活を心がけていくことがとても大切になってくるのです。

ほうれい線の予防法4:ベロ回しエクササイズ

ほうれい線に効果的と言われるベロまわしエクササイズをご紹介します。
  • 1.口を閉じたまま、舌を口の中でまわします。
  • 2.左周りに20回、右周りに20回をまわすことを、2日に3セット行うといいでしょう。
次のようなエクササイズもおすすめです。
  • 1.口をすぼめて舌で頬を押すように行います。
  • 2.ゆっくりと時計回りで上→左→右→上と、舌で頬の内側を外に押し出すように行います。
  • 3.右に3回転、左に3回転します。
ほうれい線の部分では動きをとめて、頬を強めに押すように意識するといいでしょう。 ほうれい線は筋肉の衰えが大きな原因と言われています。硬くなった頬の筋肉をほぐし、衰えを防ぐことができるのがエクササイズです。舌まわしエクササイズは、いつでもどこでも簡単にできるため、気が付いたときに行うようにしましょう。口元の筋肉を鍛えてくれるので、口元が引き締まるとともに、ほうれい線も解消できます。料理や作業などをしながらエクササイズをする癖をつけ、スッキリとしたフェイスラインを目指してみてください。
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