まぶたのたるみの手術について知りたい！

まぶたのたるみ取りには様々な手術方法がある

美容外科は医療機関だけあって、様々なたるみ治療法が用意されています。美容医療の進歩もめざましく、最小限の切開で済むものや、切開すらしない方法などが続々と誕生しています。美容外科で受けられるまぶたのたるみ手術について解説します。

まず、眉下を切開して上まぶたのたるみを除去する手術が、「上眼瞼リフト」です。眉下切開、上眼リフトなどとも呼ばれています。まぶたを切開しないため、もともと二重まぶたの人や、一重だけど二重になることに抵抗がある人におすすめ。

皮膚がたるんでいるだけでなく、まぶたの厚ぼったさ、腫れぼったさを解消するためには「上眼瞼脱脂」が適用されます。上まぶたの目立ちにくい場所を数ミリ切開し、まぶたの奥にある眼窩脂肪を取り除きます。この手術は二重まぶたにするための切開法や埋没法と同時に行われることが多く、その場合は幅の広い二重まぶたを作ることが可能です。

眼瞼下垂と診断された方には、「挙筋短縮法」や「挙筋前転法」が適用されることも。
挙筋短縮法は、伸びきってしまった眼瞼挙筋の一部を切除することで全体を縮め、弱い力でもまぶたを持ちあげることができるようにします。
挙筋前転法は、眼瞼挙筋を切除するのではなく、緩んでしまった瞼板と鋸筋腱膜を再度固定して、眼瞼下垂を改善する手術です。

他にもまぶたのたるみを解消する手術法はいくつかあり、個々の症状や希望によっては複数の手術を同時に行うこともあります。どういった手術が適切かは、担当の医師に相談するようにしましょう。

眼瞼下垂手術は保険が適用される場合も

通常美容外科での手術は、美容上の理由ということで健康保険が適用されず、自費がほとんどです。しかし、眼瞼下垂の場合は「健康に影響する症状」として保険が適用されることもあります。
眼瞼下垂は、上のまぶたが開きづらくなってしまった状態のことで、高齢者の方によく見られる症状です。眼瞼下垂になると上方の視界が狭くなり、肩コリや腰痛を引き起こすことがあります。すでに視界が悪く肩コリや腰痛がひどい方、今後その恐れがある方は医師が「日常生活に支障をきたしている」と判断することで、健康保険で手術を受けられます。

3割負担の場合は両目で5〜6万円で手術を受けることができます。これが保険適用外ですと、両目で30万円程度になり、保険適用となるかそうでないかで手術料金が大きく異なります。ひとつのクリニックで保険適用外と診断された場合も、他のクリニックで適用されることもあるので、複数のクリニックに相談するといいでしょう。

手術成功のカギは、カウンセリングから！

まぶたのたるみ手術を受ける際は、ぜひいろんなクリニックを比較することをおすすめします。プチ整形ならどこも同じだろうと料金の安さでのみ比較する方もいますが、まぶたの皮膚は非常に薄く、少し間違うと眼球に傷をつける恐れもあり、美容外科の中でもきわめて難しく、医師のセンスや技量が必要な手術のひとつだといわれています。
元々一重だった方が、まぶたのたるみをとるのと一緒に二重まぶたにしたい、という要望があることもありますし、たるみがあるのに老化による目のくぼみが強いために二重まぶたがかえって広くなっているケースなどもあります。
ひとりひとりのまぶたのたるみ状態をしっかりと把握して最適な手術にあたるため、熟練した技術と広く深い医学の知識が必要なのです。
クリニックや担当医師をいくつか見て回り、比較をするうちに、親身になって相談にのってくれる、深い知識を持って最適な治療法を進めてくれる医師がわかってくるでしょう。一部初診料が必要な場合もありますが、大抵のクリニックでは無料カウンセリングを設けているので、ぜひ複数のクリニックを比較してみてください。